2011年10月2日日曜日

ポルトガル 、麻薬非犯罪化10周年に寄せて、

By トニー ニューマン

誰もが麻薬との戦争が失敗であったことを認め始めている。毎年400億ドル以上の税金を掛け、そして50万人を越すの人を麻薬取締法関連の罪で投獄しているにも関わらず、薬物を手に入れるのが容易な現状は何も変わっていない。しかし我々には何か他に方法は無いのだろうか...?もし社会が個々の薬物使用の問題を刑事裁判の場で解決するの代わりに、健康問題として対応して行くとしたら。そしてもし我々が、麻薬を使用されない為にと費やされる無駄な努力を止めて、マリファナに限らず、ヘロイン、コカイン、メタンフェタミンなどの覚醒剤を全て非犯罪化したとしたら。

薬物政策の"改革"に反対する者達が暗唱する負のプロパガンダは決まって、麻薬中毒者が増えれは、家庭生活が崩壊し、犯罪や暴力がエスカレートすると行った国民を無用に怖がらせるものばかりで何の根拠も示してはいない。大麻に関して言えば馬鹿になるだの...発狂するだのデマのオンパレードだ。 


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一方、非犯罪化や法的規制の支持者たちは健康の問題を犯罪として取り扱わない方が良いと言う。薬物乱用者を刑務所に入れるの代わりに、薬物に関する教育、予防、治療を提供する。そして薬物使用が他に危害を与えない者は普通に生活をさせれば良いと提唱している。

では、いったい何方がが正しいのか?

あなたは、後者の例がもはや単なる仮想では無いのだ!と聞けば驚くかもしれないが、事実ポルトガルは10年前にすべての薬物を非犯罪化したのです。その結果、若者の薬物使用が減少、過剰摂取による事故が減少、HIV /エイズの感染率が下がり、刑事司法の支出が減少、薬物治療へのより充実したアクセス、そしてより安全で健康的なコミュニティを実現させたのである。



7月1日は、ポルトガル合法化薬物使用の10周年だった。 2001年に、ポルトガルはすべて違法だったな薬物の少量所持を非犯罪化。少量の薬物を所持する事は犯罪では無くなったが、民事違反としての罰則は存在している。またポルトガルは、違法な薬物の販売と密輸に関しては、引き続き厳しく処罰し続けている。

ポルトガルの徹底的した再想定薬物政策では、 違法な少量の薬物の所持が見つかった人を警察官は逮捕せず、違反切符を発行する。この違反切符を受け取った人は、刑事司法制度の外で活動する管理審査団の『説得して思いとどまらせる委員会』に出頭しなくてはならない、、審査団は、2人の医療従事者と1人の弁護士から成り、個々の状況を検査し、治療の紹介、問題の罰金を払わせるか、または他の非刑事罰を課すかどうかを決定するのである。

ポルトガルの麻薬非犯罪化は実際に、個々の薬物使用の汚名を拡散させず、また薬物使用が社会的に話題に成り難い状況を作り出しました。法務執行機関と外部サービスプロバイダー間のより良いコラボレーションを奨励した事で、法務執行機関は違法薬物の商業量レベルでの密輸に対して、大規模な捜査力を温存できるようになり、その摘発に集中できるようになったからです。

米国の麻薬問題担当長官は、ポルトガルの麻薬政策を知っている、しかし彼がその成功を認めることを期待しない方が得策だ。その代わりに我々は勝利のない戦争を遂行し続ける。 6月17日、アメリカは麻薬との戦争40周年を迎え、終わりの見えない懲罰的な刑事司法のアプローチは実に1兆ドルもの納税者が収めた税金を費やし、米国を世界一投獄者の多い国に仕立てあげたのである、また薬物使用者を大幅に減少させる事に失敗した結果、薬物の過剰摂取とHIV / AIDSでの数十万人にも登る犠牲者を出すことになったうえ、南アフリカのアパルトヘイトを上回る衝撃的な人種的な格差を作り出してしまった。

私たちの麻薬との40年戦争は失敗したのです。ポルトガルは、私たちの最も長く、そして最も高価な戦争から脱却するための、最良の手本なのです。


訳者後記: 麻薬の非犯罪化10周年を迎えたポルトガル、私自身も大部誤解していた様で、なんでもかんでもやり放題!じゃない、なんて思っていたが、外部団体の医療や司法の救援があり、薬物依存の根本を断つ方法、日本も導入してみては?と思いました。ただ、大麻でも同じなの?と思うところはありますが、現状の大麻取締法よりは全然マシ!だと言えますね....LLDiesel

参照リンク:

http://www.alternet.org/drugs/151546/portugal_celebrates_10_year_anniversary_of_decriminalizing_drugs_by_tony_newman

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